明日の食卓
社会派映画、観ちゃいました。
小田原出身の作家
椰月美智子原作ということで
彼女のトークショーにも行った私。そんな興味から
子育て映画かぁーと軽い気持ちで観に行ったら
ガチのノンストップ問題作。
子を持つ親なら誰もが直面するさまざまな葛藤と痛みと
愛を強烈な切り口と繊細な描写で描き切った秀作でした。
境遇も性格も生活もまるで違う3組の「ユウ」という名を持つ子どもを育てる母親たちが
別々に織りなすドラマは
実は母親という1本の太い川であり、ねじれたり、溢れたりしながらも何よりも大切な
「ユウ」を守るために
身を振り絞り泣き叫ぶという点で、同じ物語になっていく
時に息をとめ、時に過去の痛みに胸が苦しくなり、どうか
最悪の結末にはなりませんように、と祈る緊迫の2時間でした。
普通の経済の家庭で、お父さんも
ちゃんと働くいい人で、子どもも問題児じゃないお母さんにはわからない、つらい、痛い気持ち。
すっかり忘れていた。
うちの大いなる2人の問題児を育児中の
疎外感や、なんで?って疑問や、いつも学校や他のお母さんに謝ってばかりだった自分を
瘡蓋を剥がすってコレだな!って思いながら回想してしまいました。
女優陣が演技派ばかり。
主演の菅野美穂、高畑充希、
尾野真千子の大熱演
脇の真行寺君枝、烏丸せつこ渡部真起子が怖すぎの名演
今まさに子育て最中の
困った子どものお母さんには
救いになるか?奈落に落ちるか?二局かもしれない。
2021-06-17 15:49